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『学校を知ろう。』は、

  『自分を知ろう。』

『学校を知ろう。』実行委員会 幹事 土屋 肇

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 子どもたちが生きる未来はどのような世界になっているでしょうか。それは誰にもわかりません。

 だからこそ、僕が未来を生きる子どもたちに望むのは「どんな状況に遭っても慌てない大人になってほしい」ということです。自分で考えることのできるタフな力、スキルが必要だと思います。そのためには自分で選択し、方法を考え、決断する練習を繰り返すこと。私たち大人にそういう力が欠けているのは「自分で腹をくくる」練習をしてこなかったからではないかと思います。  いま公立ではギガ構想が進み、沼津市内の小学校ではタブレットを使った授業が当たり前になりました。そうした取り組みを私立は時代を見越して先取りしていますから、そのぶん洗練された学習環境がある、といえるでしょう。ただ僕は、何もかも整った環境が子どもにとって最良だとは思いません。宇多田ヒカルの歌にもあるように「足りないくらいが良いんです」。一歩二歩先を行きつつ、でもちょっと足りないところもある環境で、より良い世界にするために自発的に考え、行動する、連帯する仕掛けがたくさん用意されている学校があれば良いなと、僕自身は思っています。  保護者の方には「学校にはウチの子が勉強できなくなったら積極的に補習をして、希望する大学までちゃんと導いてほしい」と仰る方がいらっしゃいます。でも学校は何でも叶える魔法の杖を持っているわけじゃない。望む未来を創るために努力して力を発揮すべきはお子さま自身です。  「じゃ私立の学校って一体何をしてくれるんですか?」と聞きたくなる気持ちもわかります。でも、その前に皆さんに質問させてください。「未来に向かってお子さまにどんな力を身につけてほしいですか?」直ぐに答えられなくても結構です。  『学校を知ろう。』はイコール『自分(たち)を知ろう。』ですから、その答えのヒントを見つけに来て下さい。さまざまな学校ブースを訪れ、ブースにいる先生にぜひこう質問をしてください。「この学校は、うちの子にどんな力を身に付けてくれますか?」情熱のある先生方は「うちの学校は子どもたちにこういう力をつけさせたいんです!」と理想の生徒像、また将来像を熱く語ってくださると思います。そして実現のための取り組みを力説してくださるでしょう。  ぜひ複数校のブースを回って比べてみてほしいのです。学校ごとに「身に付けさせたい力」の違いが明確に表れるはずです。どの学校の「育てたい理想の生徒像」がいちばん魅力的で共感できましたか?「私たち家族は、子どもがこういう力を得ることを望んでいたんだ」と気づきがあれば幸いです。

 それこそが『学校を知ろう。』です。

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